今日1日は、人生の雛型。
1日が人生の雛型だとすれば、朝とは、人が赤ちゃんとして誕生したばかりの時間に相当します。幼少期に受けた教育が後の人生に影響するように、朝の時間に何を感じるかが、その日1日の心身のバランスに影響を与えると考えられているのです。
正しいモーニングルーティンを取り入れることで、心身のバランスを整え、1日を元気に過ごすための基盤を作ることができます。私自身、アーユルヴェーダのモーニングルーティンを取り入れることで、以前よりも安定した心で、丁寧に、1日を過ごすことができるようになりました。
朝起きたら『自己脈診』してみよう
朝起きたら、まずは自分の体調を知ることから始めましょう。アーユルヴェーダでは、朝起きてすぐ自己脈診して、その日の体調を把握することを勧めています。特に、朝の空腹時の脈はその人の健康状態を示していると言われています。
男性は右手、女性は左手
男性は、太陽のエネルギーの側である右手、女性は、月のエネルギーの側である左手で脈拍を測るとされています。
アプリでも脈拍を測ることができる
脈拍を測ることに馴染みがない場合は、アプリを活用してみるのもおすすめです。
その日の脈拍に応じた、朝の過ごし方
🦢「カパ」の影響が強いとき(脈拍60-70/分)のモーニングルーティン
「カパ」とは、生命のなかの土と水のエネルギー。カパの重さを打破するために、朝は少し早く起きて、元気が出る音楽をかけながらウォーキングや軽いエクササイズを行うのがおすすめです。私がカパの影響を強く感じる時には、フレッシュなフルーツやスパイシーな食べ物を朝食に取り入れるようにしています。
・食べ過ぎを避ける
・五感を活かせる場所に行く
・甘いものや乳製品を摂りすぎないようにする
・睡眠過多を避ける
🐸「ピッタ」の影響が強いとき(脈拍70-80/分)の理想的なモーニングルーティン
「ピッタ」とは、生命のなかの火のエネルギー。ピッタ優勢時には、冷静さとクールダウンが重要です。私は、ピッタが強い時期には、朝のルーティンにクーリング効果のあるアイスミントティーやキュウリのサラダを取り入れるようにしています。また、瞑想や深呼吸を行い、心の平静を保つことがピッタのバランスを保つのに役立ちます。
・冷却作用のある食べもの(生野菜サラダなど)を取り入れる
・アイスミントティー
・ローズウォーターでクールダウン
🐍「ヴァータ」の影響が強いとき(脈拍80-100/分)の理想的なモーニングルーティン
ヴァータ(生命のなかの風と空のエネルギー)が優勢になりやすい秋や、ヴァ―タの性質(そわそわ)が出やすい方向けのモーニングルーティンを紹介します。
ヴァ―タ優勢時には、穏やかで規則正しい朝のルーティンが最適です。朝は早めに起きて、温かい白湯を飲むことで一日をスタートします。また、軽いストレッチやヨガで体をほぐし、心を安定させることが効果的です。油分のある朝食(例えば、オリーブオイルを使って調理したミネストローネやスープ)は、ヴァータの乾燥性を和らげ、内側から潤いを与えてくれます。
・温かくオイルを使った食事(ミネストローネ、ポタージュなど)
・デジタルデトックス
・規則正しい生活
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